シニアヨガは世界中で普及し始めているヨガで、特にヨガセラピーの発祥の地であるアメリカでよく行われています。
高齢者の方々が行うヨガですが、安全に行うために椅子や壁、毛布などの補助具を使ったり、あまり無理なことをせずポーズの完成度が低くても気持ちの良い呼吸ができるポーズがとれたならそれで良しとするなど高齢者のレベルに合わせて行うところが特徴的です。
シニアヨガの目的は、日常生活で必要な筋力を維持し生活の満足指標「QOL」の低下を防ぐことです。そのためには日常生活の活動において必要な手足の筋肉を鍛えられる軽い運動を行うことが大切なので、上半身下半身を動かすヨガが効果的です。いつまでも手足が自由に動き、人に頼ることなく日常生活の活動を自分でこなせることができれば自信にもつながるので、心身ともに健全な老後を送り続けられることが目的となります。
また高齢とともに将来への不安や過去への懐かしみ、後悔の気持ちなどが大きくなりがちですが、ゆっくり、大きく呼吸をすることで「今を生きていること」を認識し、いきていることへの感謝の気持ちが生まれてくるような指導も行われています。
そしてヨガを行うことで代謝が上がり体内の老廃物の排出や血液の浄化もされやすくなります。
すると引き締まった体を取り戻すことができ、肌通夜もよくなるので美容にも効果的です。
シニアヨガのレッスンを受けたい高齢者が増えている中、そのインストラクターが必要になるのですが、特に資格は必要ありません。
ご近所の高齢者や地域の公民館などで教えたり、介護施設の入居者に教えるなど様々な場面がありますが、高齢者がけがをすることなく安全に指導をするためには何らかの講習を受ける必要があります。
指導者だからと言ってきれいなポーズをとれたり高齢者の方々が上手になるように指導することが目的ではなく、安全に楽しく楽しめるように見守ることが指導者の一番の目的です。そのような指導者を養成する講座が様々なところで開催されています。
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