ラージャヨガとはどんなヨガ?

ダイエットや筋力トレーニング、リラックスなど様々な目的で活用されているヨガですが、実は様々な流派があることをご存知でしょうか。ヨガを語るうえで欠かせないのが、ラージャヨガという種類です。

これは深い瞑想によって心を集中させ、宇宙的な繋がりや真理をコントロールすることを目指して行われるもので、精神的な修行という意味が強いため上級者向けとも言えます。美容や健康のために行うというよりも、精神的に成長していくことを主な目的としており、まさに本格的で王道のスタイルという特徴があります。

一般的なヨガはマスターしてしまった人や、体だけでなく心まで高めていきたいと考えている人には最適です。

一般的に、ヨガと聞くと特定のポーズをとりながら汗をかいてトレーニングを行うという動的なものをイメージしがちです。

しかしこのスタイルでは、上述したように瞑想を重点的に行うため、静的なスタイルという新しい一面を持っています。そもそもポーズをとりつつ体を動かすのには心の動きをコントロールするという基本的な目的があり、いかに雑念や煩悩に惑わされることなく定められた動きを遂行できるかが問われています。そのための技術を身に着けるべく始められたものであり、極めることで無種子と呼ばれる悟りの境地へと到達できるとされています。日本でいう禅に近いものがあり、体の動きを同時に行うという面では禅よりも難易度が高いと言えます。

実践する場合、アシュタンガと呼ばれる8つのポイントを理解して技を習得する必要があります。1つ目はヤマという禁止事項、2つ目はニヤマという積むべき道徳、3つ目はアーサナという正しいポーズ、4つ目はプラーナヤマという呼吸法になっています。

5つ目はプラティヤハラといって自身の感覚をできる限り無にすること、6つ目はダラーナという集中力を高めること、7つ目はディヤーナという瞑想状態、8つ目はサマーディという瞑想状態を超えてあらゆるものと調和している状態を意味しています。

これら8つの事柄を意識して鍛錬することで、精神の悟りを開けると考えられています。

1つ目から5つ目は根本的な意識という準備的な意味合いが強く、実践する前に理解しておく心構えのようなものです。

禁止事項を破らずに道徳的な意識を持ち、姿勢を正して呼吸法を改善し、何も考えず没頭するという具合です。

6つ目から8つ目は、具体的な動作ということが言えます。非常に高度なスタイルとなるので、実践する場合には正しい知識と指導力を備えた有資格者のもとで挑戦することをお勧めします。

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