サティヤナンダヨガとはどんなヨガ?

サティヤナンダヨガは、スワミ・サティヤナンダ・サラスワティとその弟子によって考案されました。

「カルマ」「バクティ」といった伝統的なヨガを複数導入していて、肉体を鍛えるだけでなく気を高めて精神の集中を促すことを目的としています。

この流派はヨガの基本となっている呼吸法と瞑想によって気の流れを整えていき、自分自身の内面を見つめ直して精神と肉体に変化をもたらしていきます。エクササイズ効果やデトックスなどの美容効果を求めるようなスタイルとは違って、身体をほぐしながら平穏な気持ちを取り戻し、肉体と精神のバランスを整えていくという内容です。複数のスタイルが混在しているため、初心者よりもヨガの基本をマスターしている人に適しています。

考案者の一人であるスワミ・サティヤナンダ・サラスワティ師は1923年生まれ、精神世界に興味があり18歳で出家しています。その後は精神的な鍛錬を行いながら、スピリチュアルな世界と肉体的なトレーニングの融合を目指し、このスタイルを築き上げました。1964年には、ビハール・スクール・オブ・ヨガを創立。このスクールはスピリチュアルな世界や肉体の鍛錬に関心がある人に限らず、幅広い層にこのトレーニングを広める役割を果たしています。

80冊を超える関連書籍を出版していますが、その中でも1969年に出版された名著「アサナ・プラナヤマ・ムドラ・バンダ」は、優れた指導書として世界中で出版されています。この本にはベースとなるポーズから上級向けの技術といったメソッドが記されていて、体内を浄化しながら肉体と精神の高みを目指すためのテクニックを解説しています。

上級者向きなので、スクールなどでインストラクターの資格を取得する際にはあらゆるスキルを学ぶ必要があります。精神と魂のレベルを上げる意味合いもあるので、スピリチュアルな世界について学ぶこともポイントになり、運動生理学に基づいてヒーリングやリラクゼーションの理解を深めることも大切です。

このスタイルは難しいポーズによって体を動かして大量に汗をかくことが目的ではなく、リラックス効果を高めながら心と身体を安定させていきます。

瞑想には精神力を鍛えてストレスに負けない身体を作る意味があり、修行を積むという面もあるため、身体を動かしながら脳の疲労を取り除きたい人、マイナス思考に陥りやすい人、記憶力や独創性といった脳の働きを高めたい人、美容効果を得ながら集中力を高めていきたい人に向いています。

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